ネットブックPCはビジネスシーンで大いに活躍してくれそうですが、プライベートでの楽しみ方もいろいろあります。インターネットを利用すれば、無料でアニメやドラマ、映画などを見ることができますし、動画共有サイトを利用すれば、参考になる動画から愉快な動画まで個人が作った物が公開されています。ネットブックPCなら外出先で利用できるので大変便利です。

又、ネットテレビではなく本当のテレビにすることもできます。初期機能ではテレビは見れませんが周辺機器を購入することで簡単にテレビを見ることができるようになります。機種によってはTVチューナーを標準装備しているタイプもあります。この場合ワンセグ式と地上デジタル式の２つがあり手軽なのはワンセグ式でネットブックPCの能力で十分に楽しめます。（地デジの場合は画質を少し落とす必要が出てくると思います）

更に、ネットブックPCの中には音楽再生可能なソフトが搭載されている機種もたくさんあります。もちろん、イヤホンを差し込めますから自分の好きな音楽をどこでも聞くことができます。それから最近増えてきているのがブログ作成用としてで、なぜなら、出先でも気がついた時にその場で書き込めるからで、これならリアルな描写もしやすいものです。他にも工夫すれば、まだまだ利用法はたくさんありそうですね。

ネットブックPCの携帯性には満足しているが、用途を限定することで、高い携帯性を実現しているので性能面ではやはり物足りない、と感じている人も多いようです。そんな不満を持っている人に最適なのが「PCオンデマンド」という利用法です。

PCオンデマンドとは、いつどこでも、自宅にあるデスクトップなどの高性能PCを遠隔利用するというもので、PCリモーターソフトを搭載したNECのネットブックPC「LaVie Light Luiモデル」はそれを実現してくれます。例えば、メールやインターネットなど、あまり処理能力を必要としない場合には、LaVieを、そのままネットブックPCとして使うのですが、外出先でネットブックPCにはインストールしていない専用アプリケーションなどを使いたい時や、ちょっとした画像加工や動画再生など、高い処理性能が必要になったら、PCリモーターソフト機能を使って自宅のデスクトップPCにアクセスできます。

自宅PCの画面をLaVieに転送して、LaVieのキーボードで操作することができるのです。つまり、外出先でも性能的に優れた自宅PCをリモートで利用することができるということです。リモート操作は、公衆無線LANスポットなどでネット接続ができればOKで、イーモバイル等の移動用通信端末でもOKです。

LaVie Light Luiモデルは、基本性能もワンクラス上の仕様となっており、CPUはインテルAtom N280、10.1型ワイド画面、Webカメラ機能、11n無線LAN、Bluetooth対応、約8.5時間駆動の大容量バッテリー、などビジネスシーンでも頼れるアイテムとなるでしょう。

現在、外出先のメールは携帯電話を利用している人も多いのですが、携帯電話のメールではちょっとした連絡程度の内容しか受送信できませんし、独特の入力方法は早く打つのに慣れを必要とします。それに対してネットブックPCならオフィスのパソコンと同様の操作でメールを利用することができます。しかも、メールアドレスも共通で使え、添付ファイルを開いたりするのもパソコンと変わりません。これなら外出先での不便もなくなります。

又、最近ではマクドナルドやモスバーバーでもやっているように公衆無線LANを設置しているお店が増えてきています。この場合なら通信端末がなくてもネットを活用することができます。家に無線LANが設置されているなら、デスクを離れてベッドに寝転んだり、ソファでくつろいだりしながら使うこともできます。こうした便利さは、やはり圧倒的に小さくて軽いからできることで、一般のノートブックでは真似できません。

実際ノートブックを持ち歩く人もいますが、鞄の中での占有率は高く、その重量もこたえます。逆に携帯電話の画面ではインターネット画面は小さすぎて本格的には使えません。そこでネットブックPCの大きさが考えられたわけで、外出用のモバイルパソコンとして理想的な製品といえるのです。

ネットブックPCの標準的な構成は、Intel AtomなどローコストCPUを使用して、1GB程度の必要最小限のSSDメモリー、5～10インチ程度の小型の液晶ディスプレイ、比較的軽量なOSとしてWindows XPなどを搭載し、拡張性についてはその目的もあってかなり限定的です。

価格帯は 価格は北米市場では300～800ドル程度で、日本では、登場当初は5～10万円程度でしたが2009年にはいってからは弱冠下がって4～8万円程度が相場となっています。日本の家電量販店やパソコン専門店では、イーモバイル等の移動用通信端末とサービス加入権をネットブックPC本体とのセット販売にして、初期購入価格を激安にする方法が多く見られます。これは、インセンティブ制度の報奨金を価格値引きに反映させているわけで、契約期間は殆どの場合が2年間です。

確かに通信端末がないとネットブックPCの価値は半減しますから、このセット販売は理にかなっていて、実際これで販売数は大きく伸びたようです。又、当初はSSDメモリー仕様が殆どだったのですが、最近になってやはりメモリー不足を指摘されたためか、ハードディスクを装備するタイプも増えてきています。これはエクセルやワード等マイクロソフトオフィスのソフトをインストールしたい人が多いためで、これで利便性も大幅にアップしたのです。

ネットブックPC（Netbook）は、現在店頭でも大きな売り場を取り、いろいろな機種が売られるようになっています。ネットブックPCというカテゴリーはつい最近できたもので、主な用途としては、ウェブサイトの閲覧、電子メールやチャットなど、インターネット上の基本的なサービスを利用するであり、小型軽量で簡便な機能に特化した小型ノートパソコンのカテゴリーです。

こうしたカテゴリーができるきっかけになった製品が2007年にASUSが発売したEee PCです。この時のタイプは「ASUS Eee PC 701」というもので、本国台湾やアメリカで１９９ドルノートPCと呼ばれて話題になったのです。ただしネットブックという製品名称を初めて使ったのは、2008年に米インテル社が自社のモバイル用CPU「Intel Atom」についてPRした時からといわれています。インテル社もこの時点での明確な基準はなくて、インターネット利用に特化した低価格モバイル用CPU程度の認識でしかなかったようです。

「ASUS Eee PC 701」はいわゆるA5ミニノートPCで、重量は１キロ弱。液晶ディスプレイは7インチワイドで解像度はWVGA（800×480ドット）ですが、ポイントはハードディスクの代わりにSSDが使われていることで、SSDの容量とバッテリー容量の違いでモデルが用意されていました。しかしASUSも含めてネットブックPCの需要に対してはまだ半信半疑だったようです。